庭に大量に繁殖している「どくだみ」。
抜いても抜いても生えてきますよね。ドクダミは地下茎で増える植物なので、わずかでも根が残っていると、数年すればまた生えてきてしまうので厄介です。
どくだみは薬草ですので、もし何か植える予定がなければ、除去するより、利用してみるというのも手です。
今回は、庭に大量発生したドクダミを有効活用する方法をご紹介します。
ドクダミ茶
採ったドクダミは洗って、風通しのよい場所で陰干し乾燥させます。
雨などで湿気が多くてうまく干せない場合は、オーブンを使うのがよいでしょう。
ドクダミを洗って水気を切ったら、網の上に広げ、100℃で15分、裏返しにして100℃で15分。
そのまま冷ましておくと、乾燥してパリパリになります。
(まだ湿気が残っている場合は、もう少し焼きます。)
乾燥したドクダミ5~15gを600mlの水で煎じれば、ドクダミ茶の完成です。
煎じる時は60℃の弱火で30分以上かけてゆっくり煎じると薬用成分が多く抽出できます。
沸騰させてしまうと薬用成分が弱まることがあるので注意。
ドクダミ茶は、便秘、むくみ、動脈硬化、蓄膿症などに効果が期待できます。
入浴剤
乾燥させたドクダミはお風呂に入れれば入浴剤として使えます。
薬湯となるので、腰痛に効果が期待できます。
ドクダミ化粧水
ドクダミを洗って水気を乾かし、生のままのドクダミをガラス瓶などに詰めます。
(ガラス瓶は煮沸消毒する。)
量はビンの3分の1くらいです。
ガラス瓶にホワイトリカー(日本酒、焼酎でもOK)を入れてひたひたにします。
冷暗所で3カ月くらい寝かします。(それ以上寝かしても大丈夫です。)
濾してスプレー容器等に移します。
使うときは、そのまま使ってもよいですが、グリセリンを加えて保湿効果を高めるのもよいでしょう(300mlにグリセリン5mlくらいが目安です)
また、アルコールを使っているので、肌が弱い方はパッチテストをしてからご使用ください。
ドクダミ化粧水の主な効果は、美白、ニキビ、湿疹、アドピー、あせもなど。
ドクダミ酒
ドクダミ化粧水のレシピに氷砂糖を入れて寝かせば、ドクダミ酒が出来上がります。
また、氷砂糖を入れなくても出来上がった後に味を調える・・・というのも手なので、
ホワイトリカーでドクダミの成分を抽出し、1つはドクダミ化粧水に、もう1つはドクダミ酒にする・・というのも効率がよいでしょう。
まとめ
どくだみを雑草という見方もありますが、使い方次第で、お茶や化粧水など色々な用途に使える薬草です。
ドクダミが本格的に繁殖するこれからの季節、家の庭にたくさん生えている・・という方は一度試してみてはいかがでしょうか。