「加湿器って何を選べばいいの?」
「気化式とスチーム式の違いは?」
「最近よく聞くハイブリッド式って何がすごいの?」
加湿器を選ぶの際の気になる疑問を解消して、あなたの希望にぴったりの商品を選びましょう!
加湿器を選ぶ際に必要な知識をまとめました。
加湿器の加湿方式をチェック!
加湿器には加湿するための方法(加湿方式)が複数あります。
それぞれメリットやデメリットがあるので要チェック。
デメリットを解消するような製品が続々登場しています。
スチーム式
水を加熱して蒸気にする方法です。
メリット
- 勢いよく加湿できる
- 殺菌効果がある
- 暖かいので冬場に向く
デメリット
- 消費電力が大きい
- 送風口が熱くなる
熱くなるので子供のいる家庭には向いていない製品が多いのがすチーム式。
しかし、水そのものを沸騰させない構造で、熱くならない製品も登場しています。
気化式
水を吸い上げたフィルターに風を当てることで蒸発させる方法です。
メリット
- 送風口が熱くならない
- 消費電力が小さい
デメリット
- 加湿能力は低め
- 送風ファンの動作音がする
- 部屋が冷える
気化式はヒーターがないので電気代が安く済みます。
ただ、風を送るためのファンの動作音が発生します。
また気化する際に部屋の温度は下がるのが難点。
超音波式
超音波で水を水蒸気に変える方式です。
メリット
- 消費電力が小さい
- 静音性が高い
デメリット
- 除菌機能、除菌剤がないと衛生面に不安
- 水蒸気の粒が大きいので部屋が濡れることも
熱くならず消費電力は小さく、ファンも不要なので騒音も小さいのが良いところ。
しかし、除菌機能がないモデルは水中の雑菌を空気中に放出してしまいます。
そんなときは除菌剤と併用するのが望ましいです。
ハイブリッド式
ハイブリッド式には「温風気化式」と「加熱超音波式」の2タイプがあります。
温風気化式
気化式にヒーターを組み合わせています。
水を吸い上げたフィルターに温風を当てることで蒸発させる仕組みです。
メリット
- 気化式より効率よく加湿できる
- 風が冷たくない
デメリット
- 本体価格が高価になりがち
- 気化式と比べ電気代がかかる
気化式よりも加湿力が優れています。
水は気温が低すぎると蒸発せず加湿しにくい特徴がありますが、温風気化式では低温下での加湿も期待できます。
加熱超音波式
超音波式とヒーターを組み合わせた方式です。
メリット
- 超音波式よりも衛生的
- 静音性が高い
デメリット
- 水蒸気の粒が大きいので部屋が濡れることも
水をヒーターで加熱してから超音波で水蒸気に変えます。
加熱しているため、気化式でのデメリットであった衛生面が改善されます。
適用畳数や加湿量をチェック
加湿方式を絞ったら、利用する部屋の大きさに合わせて製品を選びます。
多くの製品は適用畳数や加湿量を公開しています。
これらの情報から加湿器の加湿能力が分かります。
「適用畳数」とは?
適用畳数は、その加湿器が、室温20℃で湿度60%の状態を何畳の広さまで維持できる能力を持っているかを表す数値です。
例え性能の良い加湿器でも、適用畳数以上の広さで使っても十分に加湿ができないということなので、使う部屋の広さと適用畳数は同じものを選びましょう。
(適用畳数より部屋が狭いと加湿のしすぎになりうるので注意)
また、同じ部屋でも、木造和室は加湿しにくい環境下なので、木造和室で使う場合は、加湿能力がワンランク上のモデルを選ぶのがよいでしょう。
「加湿量」とは?
加湿量は”ml/h”という単位で表します。
例えば、500ml/hなら、1時間に500ml(0.5リットル)の水を水蒸気にして加湿できることを表しています。
広い部屋で使う加湿器ほど高い加湿性能が求められます。
加湿量と部屋の広さの目安は以下の通りです。
300ml/h1 | 木造和室5畳・プレハブ洋室8畳 |
400ml/h | 木造和室7畳・プレハブ洋室11畳 |
500ml/h | 木造和室8.5畳・プレハブ洋室14畳 |
600ml/h | 木造和室10畳・プレハブ洋室17畳 |
700ml/h | 木造和室11畳・プレハブ洋室18畳 |
800ml/h | 木造和室13.5畳・プレハブ洋室22畳 |
1000ml/h | 木造和室17畳・プレハブ洋室28畳 |
タンク容量をチェック
タンク容量は給水できる水の量を表します。
容量が大きい方が給水する頻度が少なくてラクですが、その分本体が大きくなります。
給水のしやすさもチェックしておくといいでしょう。
その他、加湿器の機能をチェック
加湿器には製品によってプラスアルファの機能がついています。
あなたのライフスタイルによって適した機能付きのものを選びましょう。
タイマー機能
開始時間、終了時間を設定して、自動的にスイッチをオンにしたりオフにしたりできる機能です。
自動運転
適切な湿度を自動コントロールしてくれる機能です。
アロマ
アロマオイルを使い、加湿と同時にアロマミストも送り出せます。
DCモーター
従来のAC(交流)ではなく、DC(直流)を採用した加湿器を指します。
最低消費電力が小さいのがメリットです。
チャイルドロック
子どもが誤って触っても誤動作を防止するチャイルドロック機能を搭載しているモデルもあります。
ペットボトル対応
ペットボトルを給水タンクにするため、手軽で安価、コンパクトなのがメリットです。
その分除菌できないなどのデメリットも。
UV-Cライト
紫外線により細菌を除菌できます。
効果は出力によって左右されますので、UV-Cライトを搭載しているからといって完全に除菌できるとは限らないところも。
抗菌ゼオライト
ゼオライトという鉱物を利用し、タンク内の水を抗菌化させウイルスや菌の繁殖を抑制する仕組みです。
加湿器のトレンドをチェックしておこう!
効率よく加湿できるハイブリッド方式が人気
近年、加湿器ではハイブリット式の人気が高くなっています。
ハイブリット式は比較的新しい加湿方式で、その良い点は従来の加湿方式のデメリットを解消するような仕組みになっていることです。
ハイブリット式には大きく分けて2種類あって、1つが気化式にヒーターを組み合わせることで効率よく加湿できる温風気化式。もう1つが超音波式とヒーターを組み合わせた加熱超音波式です。
特に温風気化式の人気が高く、各メーカーから多くの製品が続々と登場しています。
除菌機能を搭載した加湿器は衛生面の心配は不要!
スチーム式だと熱で除菌できますが、気化式と超音波式は安価だけど雑菌が繁殖しやすいのが困ったところ。しかし、最近はUVライトや銀イオンを使い、殺菌や雑菌を抑えるモデルが注目を集めています。
デザイン性が高いものやポータブルタイプも人気
デザイン性に優れ、価格も安い卓上加湿器が最近のトレンド。
携帯できるスティック型加湿器もあります。
加湿性能は低いですが、自分の周りの空気だけを潤すことができるので仕事場のデスクなどで活躍してくれます。
加湿器の選ぶポイントまとめ
加湿方式、適用畳数、加湿量、タンク容量、付属機能、最近のトレンドを挙げて加湿器の選ぶポイントを紹介していきました。
多くの家電量販店では、値札と一緒にこれらの情報が書かれているので、それらをチェックしながらあなたに最適な加湿器を選んでくださいね。